AT車の運転
AT車の運転

AT車とは、「オートマチック・トランスミッション車」の略であり、MT(マニュアル・トランスミッション)車に比べて、クラッチ操作が無いなど、運転が楽になるメリットがあります。今日では、一般の自動車の大多数がAT車で、MT車を見つけるのが難しく感じられるくらい、広く普及しています。
また、(自動車学校に通われている方ならご存知でしょうが、)AT車だけを運転することのできる「AT限定免許」を選択する人も多く、近年では普通免許取得者の過半数がこの「AT限定免許」を選択するまでになっています。

このように、操作の簡単さから普及しているAT車ですが、「操作が簡単」であっても、必ずしも「運転が簡単」というわけでは無いという点に注意しましょう。確かに運転操作の単純化によって、「自動車を動かす」ことは簡単なのですが、逆に言えば「簡単に動いてしまう」ことがAT車の弱点でもあると言えます。実際、MT車であれば起こらなかったであろう事故が、近年頻発していることは、みなさんもご存知でしょう。(たとえば、アクセルとブレーキの踏み間違いによって建物や人にぶつかってしまうような事故は、簡単に動いてしまうAT車のデメリットのひとつでしょう。)
免許取得後にはAT車だけを運転するという人が多数派だと思いますが、決して「AT車は簡単なクルマ」というような考えを持たないよう、注意してください。

さて、AT車に関して免許試験で出題されやすいのは、AT車特有の運転操作や現象についての項目です。チェンジレバーの「P(パーキング)」と「N(ニュートラル)」の意味の違いや、(MT車に比べて弱い)エンジンブレーキの活用の仕方、「クリープ現象(ブレーキを離したときにNレンジやPレンジ以外にギヤが入っていると、アクセルを踏まなくても勝手に動き出す現象)」によって起こる問題点の整理などをもう一度確認してから、試験に望むようにしてください。

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